2008年5月18日日曜日

路傍の貴顕 その2

 
 

 
 
 
 
 
 
 
  
  
 
 
 
  
 
 
 
 



 愛しの雑草たちです。
  
 どれも、花屋で売られている花にはない、一種の神秘性を纏っています。虚栄も衒いもない、自然で真摯な姿が、心を開いて眺める人に感動を与えます。
 
 この季節、ひたむきに生きる彼らを見ていると、よく、ゴットフリート・ケラーの小説の一節を思い出します。


     その実を結ぶと結ばぬと
     人の見ると見ぬとにかかわらず
     いつの世にも花の咲かぬ時はない
     そして秋の実りはどうであろうとも
     ともかくも春は美しい



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