2010年10月8日金曜日

コントラストの季節


 
 
 とんでもなく暑かった夏もようやく終わり、秋が支配権を確立しました。
 
 秋はコントラストの季節です。影は濃さと深さを増し、明るさと透明さを増した陽差しをいっそう際だたせています。
 
 しかし、影に秘められた底知れぬ暗さに気付かない人には、その対極としての光の輝かしさも十分に認識することはできないでしょう。
  
 人生もまた、かくの如しです。我々一人ひとりが放つぼんやりとした燐光も、死と虚無の暗い淵を背景とする時、至高の輝きをもって人の魂を揺さぶります。
 
 生命もまた、その本質はコントラストなのだと思います。故に、生命は不滅の存在とはなり得ないのでしょう。
 
 …ともあれ、この季節、陽光の中で、世界は美に満ち溢れています。我々も、色づいた木の葉のように、輝かしいこの刹那を、「時」の中に織り留めようではありませんか。
 
 
 
 

2010年8月31日火曜日

武庫川のヌートリア その3

 
 
 武庫川で、ヌートリアの親子と出会いました。
 
 猛暑の中、涼しげに仲良く遊泳していました。
 

 









2010年8月7日土曜日

秋の覚醒

 
 
 生まれたばかりの夏が、力強く日本を支配しています。しかし、まばゆい陽光の所々に、透明で冷たい異質の光の結晶が見られます。吹き抜けてゆく熱い風の中に、どことなく冷たい息吹が混じっているのが感じられます。
 
 それは秋の気配です。我々がこの世に生を受けたその瞬間に、すでに死が我々を蝕み始めているように、生まれたばかりの夏のさなかに、すでに秋が目醒め、やがて自分が支配するこの世界を静かに見渡しているのです。
 
 この世の営みの無常さを、ぼくはこの時期、もっとも強く感じます。もっとも力強い季節の中に、もっとも顕著にその滅びを察知してしまうからです。
 
 しかし、そのはかなさが、この季節を、より美しく、よりいとおしいものにしています。生きとし生けるものすべてが、滅びの宿命を背負いつつも、それを徒に嘆いたりすることなく、陽光と同様に、輝かしく、力強く生を謳歌しています。ただ人間のみが、暑いの、うっとうしいのと、文句や泣き言を垂れています。
 
 秋の王国が支配を確立した時、我々は、豊かな実りを実感できるでしょうか? 精いっぱい生きたと言い切れるでしょうか? 夏はやがて過ぎ去ります。そして人生もまた…。「今」の貴重さ、美しさを、我々はもっとよく考え、もっとよく感じるべきでしょう。
 
 

2010年5月16日日曜日

路傍の貴顕 その12

 
 
 春たけなわです。今年も不順な気候ですが、野生の花たちは元気に咲き匂っています。
 
 我々も、負けずにがんばりましょう!
 





 
  
 

2010年5月14日金曜日

萌える若葉

 
 
 新緑の季節ですが、秋の紅葉に劣らず、見事に色づいている若葉もあります。思わず、うっとりと見とれてしまいます。
 





 
 
 


2010年5月5日水曜日

室内プール&温泉 その2

 
 5月3日、2人の子供と、去年の11月にも行った室内プール&温泉に行きました。いつも喧嘩ばかりしている2人ですが、この日は仲良くすごしてくれました。
 
 上の子は、ちゃんと下の子の面倒を見てくれていました。おかげで親父は、露天風呂やジャグジーで、しばしのくつろいだ時間を持つことができました。
 



 
 

2010年4月18日日曜日

武庫川でボート その4

 
 
 4月11日、久しぶりに、下の子と武庫川でボートに乗りました。子供は、嬉々として漕ぎまわりました。
 
 ちょうど見頃の桜は、水上から眺めると、ひときわ風情がありました。
 
 



 
 

2010年4月2日金曜日

ユキヤナギ その2

 
 
 ずいぶん長い間更新していませんでした。その間、ひとつの季節が過ぎ去り、春が巡ってきました。桜もきれいに咲いていますが、それ以上にぼくの好きなユキヤナギもまた、可憐な花を纏っています。
 


 このブログも開設して2年が過ぎましたが、最初に記事に取り上げたのが、このユキヤナギでした。それ以前から好きな花のひとつでしたが、記事にしてからはいっそう好きになりました。

 
 好きなものをじっくりと眺めることで、より好きになることってありますよね。物にせよ、人にせよ。