秋口から初冬にかけて、ぼくは極力薄着で過ごすように努めています。よく「寒くないんですか?」と尋ねられますが、素直に「寒いです」と答えます。
寒いのになぜ薄着でいるかというと「寒いのが嫌いだからです」
人間は環境に順応します。たとえば、真夏に15度になると、大概の人は(暑いのに慣れているため)寒いと感じるでしょう。でも、真冬に15度になると(寒さに慣れているため)暑いと感じるのが普通ではないでしょうか。
その順応機能を最大限に活用しない手はありません。夏が終わり、冷たい風が少し肌にしみるな、と感じた時、多くの人は服を着込みます。そうすることによって、順応機能は十分に活性化しないままになってしまいます。その時こそ、薄着で少し我慢をすれば、体は寒さに慣れていきます。その結果、真冬の寒さがそれほどこたえなくなるのです。
ぼくが寒くなりはじめの頃に薄着で過ごす理由を、これでおわかりいただけたかと思います。
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ぼくはお酒を飲むのが好きです。で、以前は毎日お酒を飲んでいました。
その結果、健康診断で肝臓の数値が少し悪いと言われ、また、体型も体重も、標準より少しはみ出してしまいました。
そこで、自分なりのルールを設定し、お酒を飲むのは、休日とその前日のみとしました。
その結果、飲酒量が減り、肝臓の数値も体型も体重もかなり改善しました。
でも、それ以外に、思わぬある効果がありました。お酒を飲むのが以前よりずっと楽しくなったのです。
平日に我慢することにより、週末の解禁日はワクワクするスペシャルデーとなりました。解禁日にぐっとグラスを傾けると、毎日飲んでいた時の数十倍の幸福感を味わえます。毎日飲むより幸福感の総量大幅アップです。
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制限することは、不自由になることばかりではありません。我慢をすることにより、人生がより充実し、快適になることも多くあります。目先の欲望に振り回されず、ちょっと先を見るようにすれば、より良い未来がゲットできる場合がある、ということを頭の片隅においておいても、損はないような気がします。
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