2008年4月15日火曜日

道ばたのスペシャル食材: 柿の葉


 
 うるわしい祭典が幕を開けました。輝かしい陽光によって、無数の聖火台に緑の炎が灯されます。

 人間界の4年に1度の祭典は、血なまぐさい抗争によって紛糾していますが、「春」という毎年の祭典においては、参加者全員が、曇りなき歓喜の調べを、美しい調和の中で奏でています。

 さて、この写真は、そうした緑の聖火のひとつですが、ごくありふれた柿の葉です。この柿の若葉が、ぼくのお勧めの食材です。

 てんぷらにすると、たいへん美味です。春の香りが体中に広がります。

 柿は、葉にもビタミンCが豊富ということなので、美容にもよさそうです。

 ただ、食材として適しているのは、柔らかい若葉だけなので、その時期はごく限られています。

 ぼく自身は、もう何年もこれを食べていません。なぜなら、この短い期間に、合法的に少し葉をいただいてもいい場所に生えている柿の木に、なかなかめぐり会えないからです。

 しかし、あちこちの庭や畑でみずみずしい輝きを放っている柿の若葉を見ると、あの何とも言えない味わいを思い出して、楽しくなります。
 
 見るだけでは腹は満たされませんが、ハートは結構満たされます。
 
 

1 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

この写真を見て私もお腹は満たされませんでしたが、心は少し満たされました~
さあぼちぼち仮眠でも…