おなじみのタンポポです。
日本の在来種と、帰化した西洋タンポポがあるようですが、食材としては、そう厳密に区別をつけなくても、おいしそうなのを選べばいいと思います。
また、花の咲く前のほうがおいしいらしいですが、咲いていたって結構おいしくいただけるので、これも、そうこだわらなくてもいいかと思います。
ちなみに、タンポポは、西欧ではれっきとした野菜で、食用に栽培もされているそうです。
てんぷらやおひたしもいけますが、これは、ぜひサラダで召し上がってください。
葉を氷水に少し漬け、しゃきっと引き締めます。そして、マヨネーズとケチャップを半々に混ぜたオーロラソース(プレーンヨーグルトとレモン汁少々を加えてもgood)をぶっかけると、完成です。
シンプルに、塩(できれば、まじめな自然塩)をつけて食べるのも、最高です。
どちらも、冷たいビールとよく合います。
ぼくにとっては、タンポポは青春の味です。初めて食べたのは、もっとも多感な青春の黎明期でした。そのさわやかなほろ苦さは、人生の真の苦さを知らない、まだ柔軟だった感性を心地よく刺激し、その頃の溌剌とした気分のインデックスとして、味覚の中に刻み込まれたのでした。
今もなお、タンポポのサラダをほおばると、さながら魔法の若返り薬を口にした如くに、芽吹いたばかりのみずみずしい青春が、ぼくの胸の中へと駆け戻ってきます。
…ほんの一瞬ですが。
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