山菜としては、とてもおいしいヤブガラシですが、雑草としては、たいへん嫌われ者です。
その名のように、藪を覆い尽くして枯らしてしまうほどの旺盛な繁殖力を持っています。ある人が、おいしいから、と、これを自分の庭に植えたところ、他のすべての植木類を絶滅させてしまったそうです。
この写真くらいに、地面から首を出して間なしが、いちばんの食べごろです。茎の先端の柔らかい部分や、若い葉を利用してください。
お勧めの食べ方は、てんぷらと、おひたしです。ぬめりのある食感は、どちらにもよく合います。
かきあげを天ぷら蕎麦にすると、すごく風流です。
おひたしは、多めの湯でさっとゆがいて、ポン酢で召し上がってみてください。文句なしの絶品です。
若いうちは赤茶けた色をしているヤブガラシですが、熱湯に入れた瞬間に鮮やかな緑色に変わります。嫌われ者がヒーローに変身する瞬間です。
しかし、輝きを放つのが熱湯に放り込まれた時とは、ちと、かわいそうな気がします。
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